index< 日誌 < u列島 < 24d-91おもてなし④ 「集団的自意識」p9 |
この場合、自律するということ自体が、そのまま自分の存在を見失うことになってしまうのである。だからそれは本人にして見れば出来ないことなのである。そしてこのような、自分で自分を生きるということがない、そうした世界を生きているのである。 だからまた個人としての自分を自覚することもないし、また、それに耐えられるようにも出来ていないのである。だから常に自分というのが自分の中に存在せず、ただあるのは「自分たちの中」の自分だけなのである。 そしてまた、それを意識することも自覚することもなく、そしてそれが必要とされない世界を生きてきたし、いまもそうして生きている。そしてそれが出来る世界を生きているのである。 |