index< 日誌 < u列島 < 24d-91おもてなしC 「集団的自意識」p9 |
従ってまた、「自分たち」に直結するという意味での自分は存在しても、それでは「自分はどうなのか」というのが無いのである。そして、いつまで経ってもそれが理解できないのである。 すなわち、個人意識も、そして厳密な意味での人権もプライバシーも存在しないし、またそれが理解されることもないし、その必要もない世界なのである。そもそも、自分と他人の区別そのものが曖昧なのである。 そしてこれが自分が信じるもの、常識と良心と正義であると信じているのである。そして、ここから逸脱する「よそ者」の言うことなど、だれも相手にしないのである。相手にする必要もないし、相手にしてもならないし、相手に出来ない者と思い込んでいるのである。 |