index< 日誌 < u列島< 24d-95おもてなしG 「踏み台」p3


2、外へ。


このような中途半端で不安定な底辺の人間にして見れば、自分の居場所というのが、自分よりも下の者が存在することによって成り立っている。だからまた、このような自分の居場所を守るために必死にならざるを得ないのである。

しかしまた、自分よりも下の者が居る限り、自分には何も見えて来ないのである。自分の逃げ道を用意したままでは、何をやっても中途半端なままなのである。従って、このような自分よりも下の者が居ない状態、自分がこの世の誰よりも下の者で、どうにもならない状態。これこそが何よりも大事なのである。

なぜなら、このような状態が、自分をして外の世界へと出て行かざるを得なくするからである。現在自分が生きている現実のすべてを捨てて、だれもアテにせず、自分のことを自分で生きて行くしかないように、してしまうからである。

戻る。             続く。


index< 日誌 < u列島< 24d-95おもてなしG 「踏み台」p3
2019-1121-1129