index< 日誌 < as同一性< 24E-01くり返し・「バランス」p5 |
それは、このような時間的に継続するための、バランスのシステムが必然なのであって、それ自体がまた必然である以上、そうでないもの、バランスにとって不要なものを排除し無視して行く。 それは無意味な異物として取り除いて行くか、あるいは追放するか、隔離して行く。そうしてのみ、バランスといったものがシステムとして、現実の必然の存在となることが出来たのである。バランス自体が、このような異物の廃棄の、営みの上に成り立っているのである。これがバランスの機能であり、仕組みなのである。 また、そうして始めてそれが現実の出来事として、また、現実に存在する者として歴史上で存続することが出来たのである。そしてまた、これが歴史上の存在であるという意味で時間的な存在なのである。 |