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4、指向性。

そしてこのシステム自体は、自己が内と外に分裂したバランスの必然的な産物であって、そしてこのシステム自体が、それを自身の中で自己目的化したのである。従ってまたシステムはそれ自身の内に何らかの指向性を持たざるを得ない。

それは、外の世界と区別される自己の原理であり、そしてまた、自己が存在し続けるための条件であり、その方向性なのである。方向性とは、すなわち、それが歴史的時間的存在だということである。

反対に、これが歴史的存在であること自体が、何らかの存在のための方向とその条件をを示しているのである。自らが求めるもの、目指すもの、信じるものといったものがそれである。そしてこれが自己を歴史的な存在にしているのである。

戻る。             続く。


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2020-0123-0205