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一瞬呼吸が止まり、息を呑み、血流が逆流するといったような感じを受ける。目舞いがして何も見えなくなって、心臓が破裂しそうになる。冷や汗が出てきて、悪寒がし、体毛が逆立つ。 ここで「鳥肌」だけに注目して見ると、恐れと気がかりといった「おののく」緊張が、神経の作用を通して身体の最も表面、言い換えると、自分と外世界との間の最も近い境界部分に集中している。すなわち、肉体表面の表皮と体毛部分にそれが表れている。 感覚のすべての機能が、この未知の恐ろしさに対して、すべての神経を集中させて、それを感じ取ろうとしている。こうした場合、実際に身体表面の毛が逆立つというのは、この部分の神経が異常に緊張し反応しているからである。身体の感覚のすべてを通して、それが何かを感じ取ろうとしているのである。 |