index< 日誌 < j生理的情緒 2z自意識< 24E-06「鳥肌」p6 |
ここで話を始めの方に戻すと、このような恐怖の時に鳥肌が立つというのは、偶然の出来事や、そうした危機的状況とは無関係の単なる反射作用などではなく、それは、数万数億年に渡る生物の営みがもたらした必然の結果なのである。 すなわち、逃げることも避けることも出来ない、肉体内部の反射作用の結果なのである。しかし実は、このような肉体内部の反射作用といったものは、他にもたくさんある。 そしてこれが先に取り上げた、冷や汗や、心臓のドキドキ感や、目舞いや震え、息切れ、嘔吐といった様々な人間の表情や仕草の根底にあるのである。それは自分の意識の外の、肉体自身が何かを感じ、そしてそれを訴えているのである。それは自分とは別の肉体自身の感覚なのである。 |