index< 日誌 < j生理的情緒 < 24E-08「続、うなずく」p6


4、区分の基準。

要は、自分も他人も同じ人類という、共通の内的システムに基づいて生きているのであって、そうである限り、どうしてもそれが知られてくるし、分かってしまうということである。意識や感覚といったものが共有されてしまう、ということである。そしてまた、こうしたことを私たちは同じ「種」、あるいは同じ人類などと言っているのである。

しかし、こうした人類といったものも歴史的な考え方であって、たとえばこれをもう少し短い歴史的時間で見るならば人種であって、もっと短い歴史的時間で見ると民族であり、そしてこれをもっと短い歴史的期間に区切って見ると、これが国民ということになるのである。

このようにして見ると、それらはすべて同じものなのであって、ただ時間的に長く見るか短く見るかの違いがあるだけで、この見かたの違いで、それぞれが人種や民族や国民と区分されているのに過ぎないのである。

戻る。             続く。


index< 日誌 < j生理的情緒 < 24E-08「続、うなずく」p6
2020-0123-0205