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しかしまた、それ自体が「よそ者」を作り出し、それを「自分たち」が排除して行くのである。「自分たちでない者」をでっち上げて、それを排除するという行為そのものが、自分たちは仲間であるという証明の儀式になっているのである。そうした行為自体が、自分たちが仲間であることの必須の条件なのである。 そしてこれが自分の自意識となっているのである。自分というのが自分の中に存在せず、「自分たち」という集団の中にしか存在しないのである。だからまたそれは、集団の中に求め続けなければならない。自分が自分であり続けるためには、そうしなければならないのである。 自分たちが、誰か弱い立場の者を排除し迫害し続けている限り、自分たちは仲間であることが出来るのである。だからそれはどうしても必要なことで、このような世界にあっては必要不可欠の前提なのであって、それが無くなるということがないのである。それは、この世界にあってはどうしても必要なことなのである。 「自分たち」が仲間で、それが正義であり続けるためには、それはどうしても必要なことなのである。そしてこのようにして、自分たちの地位と立場というのが保証されるのである。これはシステムであり、この世界の成り立ちの前提なのである。 |