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4、同一性。

人間が持つ、人間的な感覚や考え方といったものは、それが社会の中で、他人との交流とコミュニケーションの中で発生し、そしてまた形成されカタチ作られたものである。頭の中の印象や象徴や符号や、あるいはもの言わぬ暗示的なサインや仕草や表情といったものもそうである。

つまり、現実の世界というのは、このような暗号化された仕草や表情の世界なのである。そしてそれが抽象化し一般化され、普遍化された象徴と暗示の世界だということである。

私たちが見ている世界、色やカタチや模様、あるいは臭い、触れる感触や、あるいはまた生理的な言い知れぬ気分や、そしてまた情緒といったものがそうなのである。それらはどこかで自分の中の生理の作用と繋がっていて、そしてまた、それ自体が自己の同一性なのである。

戻る。             続く。


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2020-0123-0225