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5、背景。

このような象徴とそのサインによって暗示される世界。そしてその物言わぬ強制力、あるいは親和性、そしてそうした象徴が支配する世界が現実の世界だということである。

人間は自分でも気づかないまま、それへと導かれ、誘われ、そしてそうした世界を生きている。そしてまた、そうした世界でないところでは生きて行けなく出来ている。

これが人間にとっての環境であり、条件であり、背景や物言わぬ下地や生地となっているのである。それは言わば人間という舞台の背景でありキャンバスなのである。そしてそれはまた、自分自身の肉体の生理がそうなのである。

戻る。             続く。


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2020-0123-0225