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感情とは、そして意志とは、実はこうした自分自身の中の身体作用の結果なのである。それ以外に人間は自分を確かめる方法を持たないのである。だからまたそれが自分を意識し、納得し、確かめるための手段になっているのである。 しかし、それではこの自分の中の身体作用とは何か? それは自分の中の生理の作用のことであって、数千数万年に渡って自分たちの祖先が創り上げてきた、肉体自身の営みのことなのである。 そしてこれが肉体の内部から、その表面に表情や仕草となって現れ出てきているのである。それが嫌が上にも自分を拘束し強制してくるのである。自分の肉体自身の感覚や感じ方が自分を支配していて、それが自分を示唆し、暗示し、導き、いざなっているのである。 まるでそれしかないように自分に迫ってくるのである。そしてまた自分は、そのようにしか成れないように、あらかじめ出来ているのである。自分の肉体自身の営みがそうなのである。 |