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4、条件。

これは生存のための条件なのであって、そこから離れたところに人間は存在し得ないのである。あるいは、そのような人間は人間とは言わないのである。

そして、このような自らの身体の現実の条件から、人間が生きて行く方法とその傾向がすでにあらかじめ指定されている。設定され条件付けられている。たんに現実のすがただけでなく、その未来のすがたまで予(あらかじ)め方向づけられている。

方向づけされざるを得なかったのである。自身の内にそうした傾向を持つ者だけが現実を生きて行くことが出来たのである。自身が現実に生存し、それを維持し、そして次の世代へとそれを継続して行くことが出来たのである。

戻る。             続く。


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