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そしてこれが自分の中で、無意識の観念の世界を生み出しているのである。そしてまた、この無意識の世界が、自分の日常の感じ方と考え方を支配しているのである。 しかしまたそうである限り、それは情緒の域を越えるといったことがなく、カタチにもならず、ただ漠然とした気分や雰囲気といったものに過ぎず、無意識の世界の中で留まり続けることもなく、残り続けることもないのである。 そもそも、留まったり残ったりするようなもの自体がないのである。カタチなき気分といったものは、それだけでは捉えどころがなく、それが記憶として自分の中で残り続けることがないのである。 |