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もちろん、その過程で不要なものは排除され、消し去られてゆくのであるが、言わば、このような現実世界における取捨選択が、個々の無意識の世界での気分や情緒といったものに現実のすがたカタチを与えているのである。 そしてこの取捨選択された輪郭の境界線とその範囲の領域が、自分自身の精神のカタチなのである。そしていまいる自分とは、このような過去の取捨選択の繰り返しの結果なのであり、そしてまた、いまある現実とは、このような取捨選択された後の、客観的現実といったものを表現しているのである。 |