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2、無意味な表情。

まるで空中分解したようなあり様である。そしてこれが、無秩序でバラバラな顔表面のほころびとなって現れている。そしてもしも周りに差支えなければ、手を叩いたり、足をならしたり、こおどりしたりする。

このようにして、何かしらへの行為へとスタンバイされた肉体内部の作用といったものが、一気に外へ向かって無秩序に発散され、消失し飽和される。

しかしそれは何らかの目的ある意図的な表情であってはならない。この場合、そうした目的と行為の放棄こそが目的だからである。だから他人から見ると、何の役にも立たない、まったく無意味な仕草となっているのである。

( * ただし、まれに表情自体は笑っているのであるが、目だけはこちらの様子をのぞき見していることがある。これは偽りの悪意ある意図的な頬笑みである。相手を騙そうと偽りの作り笑いをしているのである。無意味を装った偽りの頬笑みなのである。)

戻る。             続く。


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2020-0215-0218