index< 日誌 < av2表情 < 24E-42「笑い」p4


3、踊り。

だから本当に笑う時の表情は自分自身に対して向けられている。だからそうした場合の視線は、たいていどこにも向けられていないのである。

そしてまた、そうした場合の表情の仕草は、自分の姿勢や身体のバランスを崩すようなことがあってはならない。従って、自分だけの手を叩く、足を鳴らす、小踊りするといった仕草となる。また、もしも近くに気心の知れた友人でもいれば、手を繋いだり、腕を上げ胸を拡げて一緒に踊ったりもする。

そしてこのような何の意味も目的も持ち得ない、そうした仕草こそが、こうした場合の緊張の解体と拡散・解消という意味を獲得するのである。クチもとが横に拡がり、顔が緩みほころぶというのも、そうした理由からである。

戻る。             続く。


index< 日誌 < av2表情 < 24E-42「笑い」p4
2020-0215-0218