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2、必然の客観性。 

しかしまた、この偶然というのを外から見ると、必然の客観的な出来事であると言わざるを得ない。どんな偶然の出来事もそれが現実である限り、様々な条件の環境の中で起こるものであって、このような条件が客観的な現実なのであって、そしてそれなしに出来事は起こらないのである。

しかし、この条件や環境といったものは、始めから与えられているものなのであって、これが現実の世界なのである。そうである以上、このような条件なしに現実の世界は成り立たないのである。そうした意味で現実の出来事は客観的であり、必然性が支配する世界なのである。

それは自分が閉じた世界にいるから、どうにもならないのであって、だからまた偶然でしかないのである。しかし自分を外から客観的に見ることが出来るようになって、始めてそれが偶然でなく必然であることが理解されてくるのである。

戻る。            続く。


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2020-0510-0521