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4、抽象化。

古くから伝わる、いわゆる伝統色というのが、たいていその用い方や使い方の用途から名づけられた名称であるというのも、このような事情から説明される(画像参照)。

あるいはまた、数億年前、地球上で恐竜が草ばかり食べていたころ、植物に被子植物が出現し、その実を食べる必要から、その実の色を草と区別する黄赤系統の色の感覚が、意識されるようになったことからも、それが説明される。

人間が何を見てきたのかというのは、それは実のところ、人間と世界との係わり方を言っているのであり、またその係わり方というのを、人間は自分の目の中で色でもって意識してきたのである。そうしてそれを抽象化し、識別し、そして記号化してきたのである。

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2020-0510-0521