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しかしこの「思考」を停止した状態、これが等辺三角形の構図なのである。思考は始めから神によって定められていて、それ以外は認められない、そうした世界なのである。 中世の神を中心に置いた、死んだような永遠不変の画面の構図が等辺三角形のレイアウトなのである。そうして思考の自由な形式を等辺三角形が壊してしまうのである。中世ヨーロッパの庭園の構図がそうであり、これは皇帝を中心にした絶対的な権威の存在を内外に明示しているのである。 これはまた、かつてのスターリンや毛沢東、金日成を描いたときの絵画の構図がそうだったのである。それは壊れもせず、誤りもない、絶対的な永遠不変の神のような存在でなければならなかったのである。そうして思考が停止し自由が葬られたのである。 |