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構図自体は、それを構成する様々な部分から成り立っていて、サイズや色や模様、光の強弱、明るさ暗さ、・・・などといったものも、それが対照とするものとの間に比例と方向の関係を含んでいる。 模様の複雑と単調といったバランス、カタチの縦と横のバランスもそうである。縦と横とは重力のことであって、安定と不安定、興奮と安静などを無意識に連想している。 重力との関係でいうと、縦、壁、立ち上がり、屹立というのは不安定で破壊的であり創造的でもある。しかしまた横、水平方向への拡がりというのはバランスの基本であり、出発点であり、安定であり、落ち着きなのである。 これはたとえば富士山のそびえ立つ山頂のチカラ強さと、その裾野の水平方向への無限の拡がりといったものが限りない安定感を印象させているのである。 |