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「色」とは、人間とのかかわり方を示しているのである。それは人間の暮らしと生産活動に直結しているのである。人間が生きて行く上で、どうしても必要な、自然に対する認識の仕方なのである。 むしろ、人間の生活といったものが、このような植物の彩りに依存していると言ってよい。動物もまた、そうである。変化がないということは、変わらないということ、つまり、このまま続くということであって、これまでと同じでよいということであって、気にする必要がないということである。だからそれは、変化するものへと注意が向くのである。 そしてこの変化する色が、山野を覆う四季の植物の色なのである。だからやはり、それが気になってしまう。というよりも、気にしなければならないのである。植物の色とは、すなわち、人間にとっての栄養源だからである。フルーツであったり、穀物、木の実だからである。また、こういう切実な事情から、人間は「色」というのを識別し始めたのではないだろうか。 |