index < 日誌 < 古代ギリシャ g自己分裂 < 「内的同一性」p12/ |
とまどい、おどろき、ためらい、迷い、当惑し、そしてまた恐れ、おびえながらも、それに気づいたのである。そうせざるを得なかったのである。それ以外に生きれゆく方法が無かったのである。気づくというよりも、そうするしかなかったのである。 しかしまた、そうしてのみギリシャの自然から、それが持つ本来の価値、つまり、生産性を引き出すことが出来たのである。そしてまた、こうしたことが、人間精神がギリシャの自然と本質的に関係せざるを得なかった理由だったのである。 人間というのが、自分みずからが、自分自身の意志で自然と向かい始めたのである。まことに仕方なく、そうせざるを得ず、それしかなく、そうしてのみ生きて行くことが出来たということである。それ以外に選択肢がなかったということである。 |
index < 日誌 < 古代ギリシャ g自己分裂 < 「内的同一性」p12/