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さらにまた、自分自身が生きているということ。そしてこの生きている現実のカタチ、つまり、自分自身の肉体が持つ意味がわかってくる。カタチだけだったものが、その意味や理由、目的や役割、そして向かう方向性といったものがわかってくる。理解もされるし、いやでも思い知らされる。意味といったものが特定されて行き、定まり、そしてそれが持つ意味の輪郭とカタチが見えてくる。 現実の目に見えるカタチから、それを透過して本質的なものが見えてくる。そうした、自分自身にとっての意味や理由といったものの輪郭とカタチが見えてくる、ということである。 自分は何であって、その意味や理由といったもの、自分はだれで、どう生き、どうあるべきかなどといったことの、精神のカタチと輪郭が見えてくるということである。それは観念の世界であって、現実を生きている自分自身の意識の世界、精神の世界を見ているのである。まさにこうしたことが古代ギリシャで起こったのである。 |
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