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理想や、希望や願いといったもの。夢や妄想といったもの。あるいは永遠で、透明で、純粋といったもの。そんなもの、ウソであることは始めからわかっている。現実にあるワケが無いのだ。無いものだからこそ、永遠で純粋であり続けるのである。しかし、そんなことはどうでもよいことなのだ。 大事なことは、それが有ると思えたということなのだ。そう思えたということ自体が、それだけが大事なのであって、それだけが決定的で絶対的なすべてなのであって、ただそれだけで十分であり、それ以上は何も望まず、それ以外はどうでもよいことなのである。どうせ、無いとわかっていることなのだから。 このままウソの世界で自分を尽くした方が、何よりもシアワセなのだ。どうせ現実そのものが何もかもウソなのだから。そしてこのウソのシアワセのままで生きるということ自体が、ただそれだけが何よりも大切なことなのである。夢が夢のままで覚めないということが、なによりも大切なことなのである。 そして、それこそが僕にとってのただ一つの現実なのである。夢のままで生き続けるということ自体が、なによりも大切で、それだけが大事で、それだけで十分であり、ただそれだけがすべてなのである。それ以外は何も要らないのである。 |