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自分でも意識されることのない、また、意識のしようがない、ワケのわからない、理由も意味も不明な、未知の、正体不明の感覚といったものは、そうやって自らを現して来るのであって、また、そうやってしか自らを表現し得ないのである。そしてそれがコトバ(言葉)になる前の、無意識の衝動の世界なのである。 それはやはり、自己の妄想の世界でしか現れ得ず、また、それ以外に表現の場所を持たず、表現のしようもなく、ただそうしてのみ、その中から何かが映し出されてくるのである。またそこでしか表現し得ないものなのである。それは自己のもっとも根源的な衝動の「叫び」であり「ささやき」なのである。 それは自分ではどうにもならない、やり場のない本能的な衝動なのである。それは自分でも預かり知らない、例えるならば、地下のマグマがある日突然、地震となって自分の存在を表明しに来るようなものである。それは自分の存在の根源にある、何か得体の知れないものなのである。 |
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