index< 日誌< ar象徴< 「不可解な記憶」p7/


 
6、意味。



私たちの肉体のカタチとは、要約すると、つまり、かつて祖先が生きてきた現実の記憶が、現在を生きる私たちの肉体のカタチとして保存されてきたのであり、そしてまた、それが、人間の生き方や感じ方を制約し方向づけている、ということなのである。

そしてそれが、意識以前の本能や衝動の世界なのであって、そしてまた、それが、なにかのハズミやキッカケで、ふっと夢やまぼろし、あるいは幻覚となって映し出されて来るのである。

そうした意味で現実とは、記号と象徴の世界なのであって、それが目に見えるカタチや色の模様として私たちの目に見えてくるのである。

あるいは感覚は、そのようなものとして自らを表現しているのである。色やカタチのパターンを通して、自らの感じ方というのを表現しているのである。あるいは、色やカタチといったものが、そのようなものとして無意識のうちに、自分のなかで記憶されてきたのである。

戻る。            続く。


index < 日誌 < ar象徴< 「不可解な記憶」p7/