index< 日誌< ar象徴< 「自己の発見」p11/


 
7、様式。



それは、自己の感覚の感じ方なのであり、なにかを意識し思考する以前の、自らが意識し思考するその形式のことなのである。意識や思考以前のその仕方のことなのである。そして、それが自分の中で映し出されてきて、そして、現実の世界に表出されたのがコトバであり、あるいは視覚で言うと、見えるもののカタチや色、そしてその模様といったものなのである。

感覚は、そうやってしか自らを表現し得ないのである。そうする以外に自らを表現し得ず、そしてまたそれが感覚そのものの機能であり、必然性であり、存在の理由となっているのである。そしてまた、それこそが自分自身の存在の仕方なのである。

存在とは自己の現実の物理的なカタチなのであり、手や耳や足や臓器などの身体のことである。そしてまた、それが現実に機能している存在の仕方の「様式」のことである。変化の規則性や秩序といったものなのである。そしてさらにまた、そうした存在の仕方が、移り行く時間の流れの中で、変化してゆく感情や情緒のリズムや抑揚、そしてその起伏の特性のことなのである。

戻る。            続く。


index < 日誌 < ar象徴< 「自己の発見」p11/