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そしてまた、男にとってそれは、女性のすがたとして最もわかりやすく感じられるのである。なぜなら、それは自分が求めてもけっして届かないもの、男にはないものだからである。女性的な情緒や感覚を象徴しているからである。やわらかく、おだやかで、情緒的で、そして今にも壊れてしまいそうな、そんな美しさなのである。 肉体のカタチがそうなのである。そしてまた、容姿がそうなのである。情緒や感じ方というよりも、見える外見(がいけん)がそうなのである。男という生き方や身体の仕組み自体が、この世に生まれたときから、始めからそのように出来ていて、そして、それを求めざるを得ないように出来ている、ということなのである。 そして、それはまた、女から男を見ても同じことが言えるのであって、例えば、意志的で行動的・冒険的な気質といったものは、女にはあまりないものなのであって、それは女の生き方や身体の仕組みからそうなるのであって、だからまた、そうした自分にないもの、欠けているものを、男に求めてしまうのではないだろうか。 |
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