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8、予感。



そしてまた、このような「感じ方」といったものは、その実体を持たなければならない。「実体」というカタチなくして、それが残ることもなく、そしてまた、それが後世へと伝えられて行くことも出来ないからである。

これが、感覚自体が持つ感じ方の「ありさま」といったもので、そして、それ自体の中に、何らかの法則性や必然性、指向性として働いているのである。それが、意味といったものなのである。感覚が機能する、その様式なのである。

そうしたことが感覚の機能なのであり、種の生存の条件であり、そしてまた、地球という現実の自然環境から条件づけられてきた生命の、そして生態系全体が持つバランスであり、そしてまた、そこから導き出されてきたシステム全体の方向性なのである。

それは、人間にとって意識される現実世界の合理性や必然性なのである。そうしたことが現実の世界というのを、なにかの象徴と化した暗示や予感、あるいは、何かへと導く無意識の符号や合図のように感じさせているのである。

戻る。            続く。


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