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このような、変化と移ろいの世界を人間は生きている。これが、そこに生きている人間にとっての、暮らしとカラダのリズムなのであって、体内を流れる血の流れでもあり、そしてまた、自己の内的世界と外の現実、そしてまた、四季の移ろいとのアンサンブルなのである。 それらが、ともどもたがいに反応し、揺れてきしんで、ひびきあい、コダマし、共鳴しあい、新たな、それまでに無い、音色(ねいろ)を生み出しているのである。これが人間の「情緒」といったものではないだろうか。 そうしたつながり、一体感といったもの、連続性といったものが、どこかで切断され、断絶している。自己の内的同一性、人格、個性といったものの境界線が無くなって、あいまいになって、どこかで溶けて消えてしまっている。 |
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