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7、理性。


理性は、現実の目に見えるすがたカタチとして、現実の世界に現れてくる。だから、現実の中からそれを察して、理解し、読み取らなければならない。もしも現実のなかに、たとえ徴候や暗示に過ぎないとしても、それが現れていないというのであれば、それは理性ではないのである。

理性とは、現実のなかで確かめ、理解し、納得してゆくしかないものなのである。だから、それが理性なのであって、現実の中で理性が存在していると言えるのであって、しかし、それはまた同時に、自分自身の精神の世界なのであって、分裂した自意識の世界なのである。

バラバラな捉えどころのない現実といったものが、理性を通してつながり、広がっていって、まとまりのある一つの世界として見えてくるのである。理解ができるというのは、それが、まとまりのある秩序や法則が支配する世界として見えてくる、ということなのである。

戻る。                続く。


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