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非常に強く念じている、または、非常に強い疲れやストレスなどで神経が不具合をおこしているときに、現実にはない、それとは関係のない物体が、それのように見えてしまうことがある。実際には見えているのではなくて、自分の頭の中で勝手に映し出しているだけなのである。錯視、幻覚、誤認、勘違いや見間違(みまちが)いといったものがそうである。 つまり、それと関係のない、現実の見える物体のおぼろげな輪郭の陰から、脳ミソが勝手にイメージを作りだしているのである。そして「見た」と勘違いしているのである。現実のカタチが不明瞭に見えてきて、なお、すぐには判別できない、そうした場合なのである。そうした場合に、勝手に自分の都合に合わせて「見た」と思えてくるのである。そうでなければならないと信じているのである。 霧の中や、暗がり、陰の中から、途切れ途切れの輪郭のようなものだけが見えて来て、いつまでたってもその実体が見えてこない場合などがそうである。しかし実は、こうした中途半端な状態が幻覚や妄想を、ひき起しているのである。 |
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