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2、大和魂。


なぜ、そうなるのか?
それは、それが自分にとって正しいし、正しいはずであるし、正しくなければならない、そうした立場に自分が立っているからである。

さらにその上、自分が積極的にそうした態度に出るというのは、それが自分にとって正しいという、そうした自信と信念の下に生きているし、他人もまたそうでなければならないと思い込んでいる、ということである。また、そうしてのみ、いまの自分の立場と居場所というのが保証されるのである。そうした世界なのである。

このような考え方の基にあるのは、他人も自分も同一のシステムの中の一員である、と見なしているのである。だからまた、それに反する者が許せないし、あってはならないし、あるはずがないと思い込んでいるのである。また、そうすることが自分の使命であると心得ているのである。

また、そうした考えの下に、自分の立場といったものが成り立っているのである。思考のパターンがそうであるし、趣味や好みの傾向、それにプライドといったものが、そうなのである。あるいはまた、このような生活のパターンや傾向といったものが、自分たちという「信じるもの」、アイデンティティーといったものを作り出している。

あるいはまた、極端な例が、自分たちの大和魂を教える、叩き込むなどといって、外から来た白人や同じアジア人を蔑み、自分たちの下に置いて排除するか、序列化しようとする、そうした傾向を生み出している。そうした主観と思い込みの世界を生きている。

戻る。                    続く。

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