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このような考え方、そしてその自信と信念の背景にあるのは、他人を尊重せず、認めないという、自分だけの思い込みと主観の世界を生きている、ということである。そして実は、自分にはそれしかない、ということなのである。そして、しかしまた、だれもがたいてい多かれ少なかれ、そのような主観の世界を生きている。 それは、人間であれば誰もがそうであるはずだという、そうした何かを前提にしているのであって、この「何か」というのが、すなわち、自分たちが信じるもののことなのである。あるいは、誰もが無意識のうちに認めている、暗黙の了解事項とでもいったもの、すなわち、そうした自分たちを支配し拘束し続ける、何かしらの絶対的な強制力を意味しているのである。 自分たちを結び付けている人間同士の間の関係、キズナがそうなのである。すなわち、常識や習慣、あるいは法律や宗教といったものがそうなのである。そしてまた、これが「自分たち」なのである。だからまた、これに反する者は間違っているし、許してはならないし、見下され、蔑まれて当然のことのように思えてくるのである。 |
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