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現実がそうである以上、それはどうあがいても、だれにもどうにもならないものであって、それは差別というよりも、運命や宿命と言った方が正しいのである。ただそれを、現在的な感覚や思考の下で考えるから「差別」として見えるのである。 当時を生きた人々、当時の現実の世界にあっては、それは当然のあまりにも当たり前の、どうにもならない運命なのであって、差別などとは言わないのである。また、それが「差別」であると、意識したり理解したりすることなど出来なかったであろう、ということなのである。 差別というのは、差別が無い世界を知るから、それが「差別」として見えてくるのであって、そうである以上、それが差別として意識されたり自覚されたりしないのである。 |
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