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自分にとって都合の悪いことは、忘れるか、見ないようにするか、見なかったことにするか、あるいはまた、何でも良い、なにか理由をつけて排除する以外にないのである。排除しなければならないものなのである。 それだけが、そうした行為だけが、未知の災いから自分を守ってくれるのである。自分にして見れば、それ以外に対処の方法がないのである。そうしてこそ自分が救われるし、また、自分というのが今のままで、ずっと自分のままであり続けることができるのである。 だからまた、自分を正当化し、自分に意味と理由を与えてくれる偏見や妄想は、どうしても必要なのであり、必然でもあり、不可欠なものなのである。もちろん、それは偶然の錯覚に過ぎず、また、それでしかないものなのであるが、しかしまた、それで十分なのである。もともと意味や理由などと言ったものは、何かしらの錯覚に過ぎないのである。 |
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