「自分たちⅩ」６、境界。

６、境界。

それは自分のなかで、外の世界が映し出されているのである。自分のなかにある意味や理由といったものが、　外の世界を照らし出していて、そしてそれが反射して、再び自己の中へ戻ってきているのである。また、そうして始めて外の世界が見えてくるのである。

だからまたそれは、すなわち、そとの世界というのは、自分自身のすがたカタチなのであって、また、それを映し出しているのである。それは自分自身が自分を映し出しているのであって、またそれが、自分が自分であることの証明になっているのである。

自分自身の感覚の感じ方や、現実世界との関わり方を映し出しているのである。そして、それを自分で感じているのである。自分で自分を感じているのである。それは自分自身の現実を映し出しているのである。

だからまたそれは、自分自身の限界であり、自分と外の世界との間の境界線なのであり、区別であり、そして自分と外の世界が分裂した境い目なのである。すなわち、これこそが自分と外の世界との間の境界線なのであって、自己と外の世界を区別する境い目としての、自分自身の現実のすがたを現わしていて、そしてそれが映し出されているのである。

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