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このようにして見ると、人間自身や国民・民族が持つ固有の特質や特徴といったものに、優劣の違いなど無いと言わざるを得ないのである。ただ、それらの間には、それが発現される環境や条件の違いがある、というだけなのである。 それは同じものなのであるが、しかしまた、それが現れ出てくる現実の条件によって、それがまったく異なる現れ方をしてくる、ということなのである。まったく別のすがたカタチを持って現れてくるということなのである。 だからまた、それは仕方のないことであって、そうである以上、差別や排除といったものは、どの時代、どの文明の世界においてもあったし、あり続けたし、これからもまた、そうであり続けるのである。これは仕方のないことであって、そしてまた、人間の世界に常につきまとう、存在の条件といったものなのである。 それは戒めであり、秩序であり、だれもが守らなければならない暗黙の約束事なのである。しかしまた、そうして圧倒的大多数の普通の人々が、普通の人々であり続けることが出来るのである。 |
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