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5、優劣。


そうしたことが、時代の環境や条件に合わせて、ときおり爆発的なエネルギーとなって表面に踊り出てくるのである。表面だけ見ると、しょぼくれただけの、どうにもならないような民族においても、それがある時代の、ある地域の特殊な状況において、恐ろしいほどの爆発的なエネルギーでもって、歴史の表舞台に登場して来ることがあるのである。あるいはまた反対に、かつて古代にあれほどの強大な繁栄を誇った民族が、今日、見る影もなくしょぼくれていたりするのも、そうなのである。

このようにして見ると、人間や民族・国民が持つ固有な特質や特徴といったものは、それらの間に優劣の違いなど無いと言わざるを得ないのである。ただそれらの間には、それが発現される環境や条件の違いがある、というだけなのである。

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