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しかしそれは、これを見ている者の視点であって、それを見ている者の都合や事情を反映したものに過ぎないのである。人間は自分の立場からでしか現実の世界が見えないのである。 見ようともせず、見えず、見えないように出来ているのである。だからまた、そうせざるを得ず、それしかないように思えても来るし、それが日常で、当たり前の習慣や常識のように感じられているのである。自分が生きて行く方法としては、それ以外にないのである。 しかしまた、そうやって人間同士を区分し、序列化し、上下の関係として秩序づけているのである。そうやって、その統治のシステムというのが成り立っていて、そうして日常の世界が作り上げられているのである。 そしてそれが押し拡げられ、持続してゆくのである。そして、このような統治のシステムを維持し持続するということ自体が、どうしてもその強制力というものを避けられない、必要なものにしているのである。 |
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