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境界がない世界であることが、そこに生きる者にとっての条件になっているのである。従ってまた、境界というのが感じられることも、見えることもないのである。それが限界であり、そうした閉じた世界を生きている。自分と他人との区別のない、そうした世界を生きている。 自分のなかで自分が意識されず、分裂もしていないのである。従ってまた、自分というのが、自分を意識する自己意識と、それが意識される現実の自分とが対立することもない。またそれが自分に意識されたり自覚されることもない、そうした世界である。 いわば、図形でいう「球体」の中に自分が居て、球体の内側しか見えず、知ることも出来ず、そしてこれが世界であると錯覚しているのである。 |
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