index< 日誌 < ai原理< 21-67「左脳と右脳2:目覚めた世界」


6、ベクトル。


それは、見えるイメージの世界でたとえると、ベクトルに例えることが出来る。それは思考の世界である。見える現実の、本来は未知の世界であるはずのものを、空間の位置と傾き、そしてその時間的変化の方向でもって表現している。

それは言い換えると、空間と時間の概念のない世界では成り立たない、そうした思考の世界なのである。しかしまた、未知の世界といったものは、このような人為的な仮定をすることによって、始めて論理的な思考として成り立つのである。そしてこのような概念も、思考自体が人間の頭の中の世界なのである。

それらの空間的な位置関係と、その時間的変化の移り変わりから、それら個々の物体のつながりや相関関係、そしてそれらの間の必然的な規則や必然性といったものが見い出されてくるのである。



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