index< 日誌 < v夢の中< 21-70「ウサギ2:きず」 |
そうだ。僕はこのウサギを忘れてはならないのだ。それは僕の良心が係わる事かも知れないのだ。しかし実際、僕にはこのウサギを傷つけてしまった記憶が全くないのだ。しかも、無力で無防備で、哀れで、今にも壊れてしまいそうな可哀そうなウサギ。 しかし、そしてただそれだけで、それは僕や僕たちの良心そのものなのかも知れないのだ。だから、そのまま通り過ぎることも、忘れて去ってもならないことなのだ。だから、そしてまた、夢は続くのである。このままで終わることが出来なかったのである。 かつて、どこかで忘れられ、失われた自分自身の良心みたいなものを、探し求めているのである。これは復活であり、発掘なのである。そうやって自分自身というのを探し求めていて、また、そうせざるを得なくなっているのである。現在の自分を否定して、本当の自分といのを意識し始めているのである。 |
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