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3、上下の関係。


要するに、世の中全体がそうなのである。そうやって世の中というのが成り立っていて、そしてこれが秩序であり、常識であり、習慣であり、そして正義なのである。これはシステムなのであって、そうである以上、自分が生きて行くためにはそうせざるを得ず、それしかなく、そしてこれがシステムなのである。

なぜそうなるのかと言えば、その根源的な原因・理由といったものは、要するに、自己というのが自律していない、ということなのである。自分自身という主体が存在しないということなのである。

自分の中で自分を省みるということが出来ないために、それを他人に求めているのである。すなわち、自分の考えというのを持たず、自分の主体性というのを自覚できないでいる。だからまた、それを他人に求め、そして常に他人との上下の関係の中でしか、自分を見つけられずにいるのである。



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