index< 日誌 < d無意識 < 21-87「信じるものA」p7 |
それは、ぼく自身の目的や意図、意志や、思考や、意識とは別の世界である。それ以前の世界なのである。あるいは、それらが出てきては戻って行くところ、始まりと終わり以前の世界なのである。 あるいは、自分自身の意志や意識とは反対の世界なのであって、それらの背面や後ろの世界なのである。潜在的で沈潜した隠れたままの陰(かげ)の世界なのである。そして実は、意志や意識といったものは、そうした反対側の世界を、外から見た表面に過ぎないのである。 それは人間という肉体の原理からすると、意志とは別の、むしろそれとは対立する、どうにもならない止むに止まれぬ肉体の生理の世界なのである。人間の意志とは別の、独立した肉体の生理がそれを要求しているのである。 |
index< 日誌 < d無意識 < 21-87「信じるものA」p7