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しかし、もしもこれが精神であるとすると、それはあまりにも一般的なのであって、何も捉えどころのない、漠然としたコトバの上だけのものである。かといって個人的な精神であるとすると、それはあまりにも狭くて主観的でもあって、生きているこの肉体という現実に左右され過ぎてしまう。 それは、このような特殊なものではないのである。それは漠然とした捉えどころのない意味不明のものでもなければ、そうかといって、生きている個人の意志や都合に左右されるものでもないのである。 それは、いまだ意味の不明瞭なものであるけれども、それでも、たとえ漠然としたものであっても、おおよその輪郭と方向といったものを、とらえることが出来るものなのである。 |
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