index< 日誌 < ax背景 < 21-96「続、たましい」


3、主体。


だからまた、それを予測もするし、特定もできるし、その輪郭や傾向、必然性を明らかにして行くことができるのである。自己の精神の領域とその境界線を特定して行くことができるのである。特定せざるを得ないのである。

そうした意味での自己の精神は自分が自分であることの証明であり、根拠なのである。それはつまり、自分は自分であるということである。自分は自分以外の者になれないという意味でそうなのである。

自分の身体と、それを支配する感覚の一体性。そして、自分が自分であることの歴史的で時間的な継続性がそうなのである。そうやって自分というのが、自分の下で自分であり続けるのである。自分はそのようににしかなれず、そうしてのみ自分というのが、現実の存在であり続けるのである。



戻る。                     続く。


index< 日誌 < ax背景 < 21-96「続、たましい」