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たしかにこのような考え方は、思い込みや偏見の主観のように聞こえるけれども、それは決してそうではなくて、現実というのが、ただそのようにして成り立っているということなのである。 そしてこのような、広くすべてにわたる種々雑多な主観の集まりの全体が客観性なのであって、そしてこれが現実という世界なのである。自分の意志ではどうにもならないという意味で、それが原理であり法則であり客観性なのである。主観でなく客観であると言えるのである。 何かがある、存在する、あるいは生まれて形成されたというとき。たとえば、それが民族であったり、個人であったり、あるいは新種の生物であったり・・・。そうしたことをすべて含めて、それは、それとその周りとの関係性のことを言っているのである。 そうした自分が関係し、そして自分を条件付け、制約し、方向づけている周りとの関係のことを言っているのである。自分とその周囲の環境、すなわち社会と自然環境のことを言っているのである。そしてこれが自分が生きている背景であり、生存のための条件なのである。そしてまた、これこそが自分が拠って立っている前提なのである。 |
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