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2、世界観。


この中世という時代、主に米(コメ)がもっとも一般的で普遍的な価値の現物になっている。価値尺度としても交換価値としてもそうである。他のあらゆる価値がコメというカタチで表現されるのである。

農業以外の産業や職業というのが、この農業(稲作)を中心にそれを通して評価される、そうした世界なのである。特に東アジアではそれ以外の産業というのがほとんどなく、地政学的にもそれ以外の選択肢がなかったのである。

これが中世という自給自足的な農業社会での、価値や世界観のあり方なのである。それ以外に成りようがないという意味でそうなのである。自意識というのが自分の中にではなく、このような他人に対する上下の身分関係の中に求められているのである。



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